シールディングなどのノイズ対策をすると本当にハイ落ちするのか割と真面目に検証してみた結果

ブースター(EMG After Burner)を導入したことで、シングルコイルのノイズがやや気になっている。

ブースター導入後のストラト

ということで、ノイズ対策をしたいと思ったのだが、シールディングすると音が変わる(ハイ落ちする)なんて話がまことしやかにネット上で囁かれているではないか。

実は、おっさんもそう思っていたくちである。

ただ、なんでピックガードとかキャビティをシールディングするとハイ落ちすることになるのか?・・・解せんのも事実なのである。

おっさんの知識がないだけなのか、それとも都市伝説なのか。

ということで、今回は実際にシールディングをメインにノイズ対策をしてちょっと真面目に検証してみたいと思う。

なお、この話題。散々使い古された話題で、デジマートの地下実験室かなんかでも取り上げられていたのだが、結局数値的な裏付けがなく、完全な主観たる耳頼りなので、どうもすっきりしないのである。

今回はできる限り数値をみて検証してみたいと思う(前提条件がなかなかそろわないので難しさがあるが・・・)。

今回行うノイズ対策

まずは、現行の配線。まあいっかの精神で突き進んできたため、なかなか汚いw

今回行うノイズ対策は、

  1. アルミテープによるピックガードとキャビティのシールディング
  2. ピックアップのケーブルの短縮化
  3. ピックアップのケーブルをツイスト。

まず、百均でアルミテープを買ってきた。厚さ40ミクロンなんてペラッペラだが、ちゃんと電気が通るし、柔いので手がケガしにくいというメリットがある。

ペラッペラのアルミテープ

で、四時間ほどかけてアルミテープを貼る。どうしてもテープとテープで断絶が起きてしまうので、テープを裏返にしたものでブリッジさせるとか色々面倒。

なお、ポットやスイッチ類のエリアに貼るとそれだけでポットやスイッチに通電してしまい、問題発生時に問題の切り分けが面倒なので、貼らないままにしておきまつ。

これに、ピックアップとポット類をのせまつ。ピックアップを載せる際は、ケーブルをできる限り短くして、ツイストしまつ。ホットとコールドでツイストすることで、ハムノイズが低減できるらしい。

大分すっきりしたなあw黒い物体はバッテリーにビニールテープを巻いて絶縁したものです。バッテリーボックスがあればなあ・・。

なお、アースに落とさないと意味ないどころかラジオの受信機みたいになってしまうので、ちゃんとアースに落としてます。

結果の検証

まず、ノイズ対策前と対策後で音源を録音してみましたので、聞いてみてください。演奏下手とかいうクレームは無しでおながいします(;・∀・)

最初の数秒が無演奏(弦にも触れず)、次にコードx2、最後にソロ的なリックの流れになります。

ノイズ対策前では無演奏部分にノイズがあり、ノイズ対策後はノイズがきれいに消えていることに気づきましたか?

その一方で、あんまり音が変わんねーな―とも言えると思いまつ。

おらハイ落ちなんてなさそうな気がしてきたぞ

次に、もう少し目で見える形でみてみようとおもいまつ。

ノイズ対策前(上)、ノイズ対策後(下)

これは、Audacityというソフトを使ってオーディオファイルをデシベル表示させたものです。縦軸がデシベル、横軸が時間経過となります。上の2つがノイズ対策前の音源、下の2つがノイズ対策後の音源です。ステレオなので、1つの音源につき、左チャネル(上)・右チャネル(下)が表示されておりまつ。

これをもう少し詳しく見てみます。赤でマスクした部分が無演奏時、緑でマスクした部分がコードを鳴らしたものです。

無演奏時とコード演奏時の波形

こう見るとノイズ対策前は無演奏時にノイズが発生していることが分かりまつ。で、ノイズ対策後はほぼ無音状態です。

次に、コード演奏時の波形を比較すると、ノイズ対策後はノイズ対策前に比べて矢印の角度がきつい、つまり音が減衰しているように見える。

これは、なんでしょうか?考えるに

  1. ハイ落ちがある
  2. 音が減衰しやすくなった
  3. ノイズがなくなった

何れかだと思う。

では、これを周波数で確かめてみる。

なお、周波数の分析については、コードだけではなく、上記の音源にある最後のリックをポロポロと弾いた1分30秒ほどのwaveファイル全体をAudiocityの「解析」→「スペクトラム表示」で分析したものです。縦軸がデシベル(db)、横軸が周波数になります。各音源は演奏自体は同じではないのですが、音使いは全く同じです。

まずは、ノイズ対策前。

ノイズ対策前

次は、ノイズ対策後。

ノイズ対策後

ほぼ同じような周波数であることが分かります。ハイ落ちがあるんだったら、ノイズ対策後データの高い周波数が、がっつり削られていてもおかしくないと思うのだが、そんなことはない。

念のため、これを重ねてみます。色が薄くなっているものがノイズ対策前の周波数です。

周波数はほとんど同じ

やはり、周波数の形は殆ど同じであることが分かります。一方で、3,000Hzまでの周波数でノイズ対策前の方が若干音が大きくなっている(dbが大きく)なっています。

この部分は何か?ノイズなのか?ノイズだけの周波数をみてみたいと思う。

ノイズだけの周波数

こうしてみるとノイズ対策前の方が3,000Hzまでの周波数が大きくなっているのは、何となくノイズの影響じゃないのかなあと思わないでもないです。

以上からどうやらハイ落ちはなさそうだと言えそうな気がします。

気がするという曖昧な表現なのは、ハイフレットで鳴らした時の例えば10,000Hzの周波数が検証できるだけの録音データが準備できなかったからです(そこまで考えてなかった・・)。サーセン(;・∀・)

本来なら22Fまで音を出してみるべきだったのだけど・・・いつもの適当なおっさんクオリティでありますww(;・∀・)

なお、人間の聴覚で感じることができるのは20Hz程度~20,000Hz程度と言われています。

とうことで何やら微妙な検証になりましたが、ノイズ対策により

  1. ノイズは確実になくなった
  2. ハイ落ちはなさそう(少なくてもこの限られたデータの中では)
  3. 減衰しやすくなったかどうかは何とも言えない

と言えるのかなと思います。3は正直分からんのですが、聴覚上はサステインがなくなったとは思いません。

全体のまとめ

さて、強引にまとめに入りたいと思います。

今回で実験した限り、エレキギターのノイズ対策には、

  1. アルミテープでピックガード、コントロールキャビティをシールディングするのは有効。アルミテープは100均のテープで十分。
  2. ピックアップのケーブルは短くするのが吉。
  3. ピックアップのケーブルはツイストするのが吉。

その結果として、

  1. ノイズ対策でノイズを消すことは可能。
  2. ハイ落ちはとりあえず起きなかった(まだ検証の余地が残る)。
  3. サステインの減少については聴覚上は感じない。

そして、おっさんの適当さも再度検証できた感じです。残念!!

この問題、弾くリックも含めてちゃんと計画しないと検証は難しいわ。

結果的にノイズ対策についての心理的な抵抗感はなくなった感じすけどね(まあ、この実験でハイ落ちは無いと言い切れないことも確かなんだけど)。

エレキギターについては都市伝説が多いので、ちゃんとした人に聞いてみるか、自分で実験してみるのが重要と思った次第です。

(ピックアップをダイレクトマウントするとボディの振動がピックアップにつたわって音が良くなるとか・・どうなんだろうw)



2 件のコメント

  • お疲れ様・・・なかなか素晴らしい記事になりましたね。

    >ピックアップをダイレクトマウントするとボディの振動がピックアップにつたわって音が良くなるとか

    これはね、もう都市伝説でいいのでは?空気の振動を拾わないPUの特性を考えると、ちゃんと固定さえされてれば変わらないと思う。

    • 恐縮でつ(´Д`)
      もう少し計画的に進めていればなあ・・・www

      >これはね、もう都市伝説でいいのでは?空気の振動を拾わないPUの特性を考えると、ちゃんと固定さえされてれば変わらないと思う。

      そう、ちゃんと考えるとそうなんですよ。絶対プラセボだと思うんですけどねwでも、真面目にネット上に書いちゃう人がいるんですよね・・・。

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