Variax Standardのレビューをしてみる

今更ながらVariax Standardを中古で買ってみた。

Variaxギターといえば、モデリングギターのリーダー的存在。

おっさんは初のモデリングギターを手に入れた!(しかし、まだアリアハン周辺を彷徨っている)

見た目はどうみてもヤマハパシフィカです。どうもありがとうございます。

で、結論から言うと、これがなかなか良い。ジャンク専門であるおっさんが言っても説得力はないが・・・まあ、誰かの役に立つかもしれないので、レビューを残しておきます。

ちなみに、Variaxギターの開発元であるline 6, inc.はヤマハミュージックジャパンの100%子会社なのであった。ヤマハミュージックジャパンはヤマハの100%子会社にして販売会社・・・とまあどうでもいいか、そんなことは。

全体的なつくりの感想

見た感じ悪くないが、ヘッドストックにはmade in インドネシアという表記。

製造工場はPT. Yamaha Music Manufacturing Indonesiaと推測されますな。

パシフィカもインドネシア製のようだから、同じ工場で作ってるんだろう。

恐らくヤマハの資本が入った直営の工場であるからして、QCはしっかりしている感があります。安い割にクオリティが良いとようつべ界隈で絶賛されるパシフィカと同様ですな。

資本関係のない中華工場で作られる(と思われる)某写真美人のような小売店のプライベートブランドと比較すると、QCに格段の差が出てくるのは当然である。同じにしちゃいけない。

弾き心地に関しては十分。弦高はかなり低いし、ビビることもないし、フレットエッジが痛いこともない(まあ、中古品だからして多少の調整は入っている可能性はあるが)。弦の振動もしっかりボディにまで響く。持っていないので本当かどうか分からないが、ネックはUSAストラトとほぼ同じ仕様という話もある。

一方、サテンフィニッシュのネック(触り心地の面からネックはサテンフィニッシュを好む人が一定数いるとは思いますが)や安っぽいロゴ、つぶし塗装、(恐らく)弁当箱ザグリなど工業製品っぽさは強い。おっさんは中古で買ったが、新品だと10万円近くなるだけに、より工芸品的価値が感じられるフェンジャパとかPRSのSEシリーズとかの方が選ばれてもおかしくない。

しかも、コンター加工がされてない。エレクトロニクスの格納スペースの問題もあるかもしれないが、これは残念。なお、ヒールカットはされてないが、ハイフレットの演奏性は問題なし。

結局のところ、Variax standardについては、モデリング・テクノロジーにどれだけ価値を見出せるかということかと思う。ギターというか、デジタルガジェット的な?

モデリング・テクノロジーの雑感

では、そのモデリング・テクノロジーってどうなの?って話である。

このテクノロジー、ブリッジに仕込まれたピエゾマイクを通して音を拾い、DPSというシステムで、モデリングされたギターの音を出すという仕組みなんですな。

利用者は、Modelノブ5ウェイ・スイッチの組み合わせで、お目当ての音を出すって寸法でさあ。

モデリングされたギターの例
  • 1960 年製 Fender® Telecaster® Custom
  • 1959 年製 Fender® Stratocaster®
  • 1959 年製 Gibson® Les Paul® Standard
  • 1955 年製 Gibson® Les Paul® Special
  • 1976 年製 Gibson® Firebird V
  • 1959 年製 Gretsch® 6120
  • 1959 年製 Gretsch® Duo Jet
  • 1966 年製 Rickenbacker® 370
  • 1966 年製 Rickenbacker® 360-12
  • 1961年製 Gibson® ES®-335
  • 1964 年製 Epiphone® Casino
  • 1954 年製 Gibson® ES®-175
  • 1953 年製 Gibson® Super 400
  • 1959 年製 Martin® D-28
  • 1970 年製 Martin® D12-28
  • 1967 年製 Martin® O-18
  • 1966 年製 Guild® F212
  • 1995 年製 Gibson® J-200

・・・等々

なお、James Tyler Variaxには、ハイゲインのプリセットがあるようです。よりモダンな方向性を目指している方はJames Tyler Variaxを選ぶ方が良さそうです。

1999 年製 Jerry Jones Shorthorn®までインテル入ってるから、Danelectroのサウンドまで出せるという凝りっぷりですwジミー・ペイジ対応ですかなw

ちなみに、1959’sストラトとか1959’s Les Paulの音ならまだしもRickenbackerの音を出すニーズなんてあるのかしら?あたしゃ絶対使いこなせないと思う、という疑念には豪快に目を瞑るべし!

色んな音が出せればそれでいいのだ!(・∀・)

あと完全なデジタル処理だから、ノイズなしの低インピーダンスなのもGoodポイントです。

モデリングで本当にビンテージギターの音が出せるのか?

では、本当にストラトとかレスポールの音がでるの?と思う人が多いと思う。

ストラト、テレキャス、レスポールの実機と比べている動画があるんだが、なかなかイイ線行っていませんか?

実際おっさんがVariax standardを試奏した感じでは、ブラインドテストでは実機と聞き分けるのはなかなか難しいかもしれないと思った

特にアコースティックギターのモデリングはいい。ピエゾでも受け入れやすいし。

なお、この動画はJames Tyler Variaxだが、恐らくほぼstandardと同じ音が出ていると思う。

その他、シタールの音など公式のサンプルは以下のリンクで公開されているので調べて下さい。

https://line6.jp/products/guitars/sound.html

チューニングが即座に変えられるのは最高

モデリングに興味がない人でも、Alt Tuneノブを回すだけでチューニングを好きなように変えられるというという機能についてはビビッっと反応してしまうのではないだろうか。

一瞬で半音下げ、1音下、バリトーンチューニングまでできます。マジで便利です。

Rocksmithで遊ぶには最高ですw

カポも一瞬でできる

デジタルカポっちゅう機能もあって、一瞬でカポを付けた状態をデジタル的に再現できる。

マグネティック・ピックアップの謎

このギター、モデリング機構がウリの一方、一般的なマグネティック・ピックアップ(パッシブ)”も”ついている。

モデリング機構の電源を入れなければ、普通のエレキギターとして使えるという話だ。

別にマグネティック・ピックアップなんて必要ねーべ、何で必要なん?と搭載されるようになった理由を探ってみると、公式のHPでは、スタジオミュージシャンから、録音の現場にこんなギターを持ち込んだらそら信用されねーっぺよという意見があったみたいなことが書かれていた。

てか、ぶっちゃけ従来のマグネティック・ピックアップ非搭載モデルが売れなかったのではないか?ヤマハにline6が買収されたのもそれが理由じゃね?と思わんでもないがまあいい。

いずれにせよマグネティック・ピックアップが付いていないと安心できない人が多いような気がするだよね。

設計思想としては、マグネティック・ピックアップを搭載したのは限りなく敗北に近いと思うのだが、エレキギターかくあるべしという先入観にはかなわないんだろうなあ。

(マグネティック)ピックアップの音は良い?

ピックアップは「カスタムワウンドアルニコV」とのこと。

色々と試奏してみたところモダンなアウトプットの強さを感じ、個人的なツボであるビンテージっぽいスイートさはあまり感じられなかった。うーむ、アルニコV・・・。

モデリングされた1959’sストラトと比較すると、どうみてもモデリングの方がストラトっぽい

そもそも、あくまでもモデリングがメインのギターなのだから、モデリングよりも良い音のピックアップは載せないわな。

と思って、パシフィカの仕様を眺めてみたら、PAC1000、PAC2000シリーズという3万円~4万円台のラインナップで「シングル(アルニコV)」という表記を見つけた。

これか~?(;・∀・)

これよりも上位機種のパシフィカが搭載するのはダンカン製のピックアップになるので、結局このピックアップはまぎれもなくエントリーレベルのピックアップとなろう(なお、おっさんの腕はエントリーレベルで十分である)。

ということで、マグネティック・ピックアップは放置プレイされる運命です。どうもありがとうございました。

まあ、大きな強みであるオルタネイトチューニングはモデリング時のみの機能であるため、マグネティック・ピックアップはあんまり使えないから結局それでいいのだ

とはいえ・・・

とりあえず改造してぇなあ~(;´Д`)ウズウズ

SSL-1が余っているので、載せたいんだよなあ。

実際におなじようなことを考える人はいるもので、海外の猛者はピックアップの交換に及んでいるようである。

でも、改造したら保証外になっちまうしなあ。。ううむ。悩むねえ。。

全体的なつくりの感想

良い点

  • オルタネイトチューニング機能が便利過ぎて草すら生えない。速攻でAまで下げられるとかなんなの?(物理的なオートチューニングは発想が古いことに気付いたほうがいい)ただし、弦のテンションは変わらないので、チョーキングは結構辛い。
  • アコギのモデリングはとても良い。
  • モデリングした時の音はハイが良く出る感じで、解像感、分離感が高い。内蔵のマグネティック・ピックアップと比較するとハイの出が全然違う。
  • ガジェット感がオタクにはたまらん
  • 見た目がパシフィカなのはご愛敬(まあ、James Tyler Variax買えってことですな)。
  • Workbenchによるカスタマイズが楽しい。ポットとかキャパシタまでカスタマイズできるとか何なの?

微妙な点

色々なブログで言われているのとあまり感想としては変わらないですが、

  • ネックのサテンフィニッシュとかロゴ、つぶし塗装が安っぽい
  • コンター加工なし。
  • ペグは悪くないが、ロック式にしたい。
  • (ピエゾ故か)6弦をパームミュートをして弾くと確かに不自然な感はある。→後述していますが、フルテンにしなければ目立ちません。
  • PCとの連携が難しい
  • 割とすぐにバッテリー切れ(6時間くらい?)

このパームミュート問題についての動画もあります。

この問題に関しては、ファームウェアでアップデートがされているようで、現在はこのような極端な感じではありません。なんとなーく、不自然な鳴りがあるという感じです。ゲインを上げるとかなり目立つかもしれない。

追記:Guitar Rigで色々と試してみると、不自然な鳴りが気になるのは、ボリュームをフルテンにした場合のようです。あるボリュームを程度絞った上で音作りをすればハイゲインにしても殆ど気にならないと思う。

さて、上記の良い点/微妙な点を踏まえて全体的な評価をすると、現状なかなか良いと言わざるを得ません。最近はギターを弾くのが楽しくなりました。それが重要だよね?

一番の問題は、このギターにおっさんの腕が追い付かないって話ですな(;´Д`)

まあ、いつものオチな訳ですがw

改造したい点

最後に改造したい点を挙げておきます。

  1. ロック式ペグの導入
  2. トレモロをハードテイルにする(チョーキングの安定化・・現状特にチューニングが狂いやすい訳ではありませんが)。
  3. ピックアップの交換
  4. カッコいいギターに中身を移植するw

1と2に関しては、直ぐにでも出来そうですが、3と4は魔改造の域(人はそれをマスターベーションと呼ぶw)に達してしまう。

そういえば、LEDネックに改造されたVariaxギターがオークションで出品されていたが、モデリングが完全に使えないという強烈な仕様でしたね。ただのパシフィカじゃねぇかwwww

おまけ:PCとの接続方法(機械音痴の人向け)

Variax standardとPCの接続なのだが、なかなか難しい。恐らくできても運だろう。

恐らく多くの人が心が折れ、購入した楽器店に怒鳴り込むと思うので、日本の平和を守るために書いてみる。

  1. Variax standardの場合、付属のVariax usb interface経由でPCにUSB接続する
  2. ギターのジャックにケーブルをプラグインする。
  3. Variax usb interfaceの2つのランプが緑になった状態にする。

で、Line 6 monkeyをインストールして起動させ、

  1. 接続はVariax usb interfaceを選ぶ。
  2. ドライバーをインストールする。
  3. その後、Workbench HDをインストール

なお、Workbench HDを起動時には、Variaxの電源はOFFにする(Modelノブが点灯していない状態)必要がある。

おまけ2:オルタネイトチューニングの追加・修正方法

Workbench HDを使えば、自分で作ったチューニングをギターに転送できます。

VOX StarstreamとVariax Standardどっちがいい?

VOX StarstreamとVariax Standardは同じモデリングギターで、価格帯もやや近く、どちらが良いか、悩んでいる方もいるかもしれないので一言。

単純にVOX StarstreamとVariax Standardの音を比べちゃ駄目ですぜ旦那。

よく考えて見て下さい。

物まね芸人の優劣を決める時ってどうやってます?

物まね芸人A、芸人Bにそれぞれ、(元ネタと比較した)点数を付けてそれを比較して勝敗を付けてるでしょ?

VOX Starstream、Variax Standardどちらが良いか問題も同じな訳です。

まずは、それぞれをリアルギターと比較して、モデリングの良し悪しを確認しないと意味がないのですよ。

それもなしに、ようつべのVOX StarstreamとVariax Standardの比較動画を鵜呑みにして「Variaxの方が音が籠っている」とか・・・wちょっとないです。

そもそも、人は自分の購買行動を正当化するものです。

おっさんも自分の買ったVariax Standardの方が良いと思い込もうとするし、VOX Starstreamを買った人はVOX Starstreamの方が良いと思い込もうとするのです。

ですから、どちらか片方を買った人が比較記事を書いている場合、最初から意見が偏った状態なのですよ。てか、そもそも自分の購買を正当化しようとして言及している可能性すらあります。

そういうブログとか動画には気を付けて下さいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。