ビンデージワックス・フィニッシュを試してみた結果

今回は、ニッペの「WOOD LOVE ビンテージワックス」を使ったフィニッシュについて書いていきたいと思います。

今回の被験者はこいつ。散々ブルーやメイプルのオイルステインの実験台にされ、やすりで削られまくった個体ですw

こいつがこうなって・・・・

最後にこうなりますwwww

ビンテージ仕上げということで、何となくビンテージ風にはなったかもなあという感じで、ギターに合っているのかいまいち良く分からんのですが、経年変化や仕様による傷や汚れが付くことでビンテージ感が増し、恰好が良くなることを期待しています(‘ω’)ノ

数年後の様子もアップできるといいなと思っておりますが、まずはこの仕上げの手順を書き残しておこうかと思います。

ビンテージワックス仕上げの予備知識

この仕上げ方法ですが、決して奇をてらったものではありませぬよ。

みんな大好きオイルフィニッシュの一種なんですな。

原料は「えごま油」です。植物油ベースのワックスですから、ポリウレタンなんかと比べると安心感はあります。

オイルフィニッシュとほぼ同じですから、木に染み込みます。ワックスが木目を埋めることは埋めると思いますが、塗膜は殆ど作らないと思った方が良いと思います。ですから、(かなり)傷はつきやすい。

ビンテージワックス仕上げの手順

今回の工程は以下の通りです。

  1. #300で研磨
  2. 塗装、30分後にふき取り
  3. 1日乾燥
  4. #600で研磨
  5. 塗装、30分後にふき取り
  6. 1日乾燥
  7. #1000で研磨
  8. 塗装、30分後にふき取り
  9. 1日乾燥

ちなみに、塗装後の見た目はこんな感じですが、ふき取ると薄くなります。塗り重ねてもあまり色は乗らないと思った方が良いです。

最後に、スチールウールの「細目」で表面に艶が出るまで磨くとこうなりましたとさww

恐らく、おっさんのやり方はかなり非効率です。

単純に#1000まで磨いて、ワックスを塗れば1日程度で終わると思います。

なぜ、おっさんがこれほどまで塗装を繰り返しているのかと言うと、やすりの傷が滅茶苦茶残っていて、それを#1000まで研磨することでようやく消せたからです。

結局、ギターのリフィニッシュは研磨が命!ということでしたwww

まとめ

基本的に、傷がつくことが前提の仕上げなので、割と気は楽かもしれません。

しかし、小学生の夏休みの工作以上の仕上がりを求めるのであれば、#1000までシコシコとヤスリ掛けすることは必須だと思います。

あとお値段が結構高め。一つで\2,000くらい。ただし、ギター程度の面積だと5分の1は使い切らない感じですね。

一応注意点としては、ワックスが触った後に、部屋のものを触ると滅茶苦茶汚れるということと、ザグリの中や色々な穴にワックスが入り込んで、後々色々なものを汚すことがあるということでしょうか。

最後に、見た目の件なのですが、これは好みもあるんですが、廃材ギター感が出ていいんじゃない?と自分を納得させている感じです。わざわざレリックをする人もいるくらいですから、古く見えるギターというのも悪くないんじゃないかと。今後使用感が出てきてどうなるかだと思っています。

ちなみに、Amazonのレビューをみると、ベースをこいつでリフィニッシュした人もいるみたいです。やはりあまり色は乗らないようです。

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