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エレキギターをこよなく愛するアラフォーのおっさん(初心者)がギターのDIYや演奏とかについて書くブログ

エレキギター塗装の工程と注意点まとめ【ラッカー編】(備忘録)

      2017/08/27

つい先日、3回目のリフィニッシュで塗装が完了したので、備忘録を書いておくことにした。毎日塗装する訳じゃないから、忘れた時に役に立つことを願って。

まずは結果から・・・

最初に、2・3回目のリフィニッシュの結果を書いておきます(1回目は以前書いたが、ひどい出来です)。

2回目
自動車用塗料と2液型ウレタン塗料でフィニッシュしたギター

自動車用塗装スプレー&2液型ウレタン塗料でリフィニッシュ

3回目
ラッカー塗料でリフィニッシュしたギター

ラッカー塗料でリフィニッシュ

どうすか?

個人的にはまだまだ不満が残るけど、この2回を通じて色々なことを試すことができたので、塗装における工程と留意点が結構明確になったのが収穫かな。

ということで備忘録としてまとめておきます。ラッカー塗料バージョンです。個人的にはラッカー塗料の方がギターに合うと思います。ちなみに、おっさんはただのアマチュアなので、正解かどうかは分かりません。ただ、試行錯誤した実際の結果から得た気づきなので、そこそこ正確だとは思います。

ギター塗装の工程と注意点

1.元の塗装落とし(リフィニッシュの場合)
必要なモノ:電動ドリル(サンダー)、サンドペーパー#60、#120、#240

#60だと結構木部に傷が付くが、塗装落としの効率は良い。#60で粗く削った後、#120と#240で全体を整えていく。ビス穴埋めとかは別途必要(写真では、車用のパテを使ってフロントのザグリを埋めてます)。

ちなみに、塗装落としにと塗装剥がし液を使う手はあるが、すべて塗装が持ってかれるので、下地を残したければサンドペーパーが無難。スクレイパーを使った時のキズも気になるところ。

サンドペーパー前提だと、電動ドリルを使うと効率が格段に良い。穴もあけられるし、電動ドリルは必須だと思う。ちなみに、ドリルは値段によって最大穴あけ能力が変わってくる。下手に2,000~3,000円の安っぽい奴は買わない方がいい。ギターだと11mm位の能力は必要なので7,000円程度の電動ドリルは必要になる。

2.下地作り
必要なモノ:サンディングブロック、サンドペーパー#120、#240

硬めのサンディングブロック(ホームセンターで買えます)を使って全体を磨く。きっちりと平面を作る必要あり。ある程度の傷とか凹みはこの時点で磨いてなだらかにするなり、パテ等を使って修正しないと仕上がりに響きます。後工程ではほぼ修正できないので。滅茶苦茶重要な工程だと思う。

磨く際はやはり、電動ドリルを使うのがいい。効率が全く違う。

サンドペーパーで研磨後サンドペーパーで研磨後

3.目止め
必要なモノ:サンディングシーラー、サンドペーパー#400

細かい傷とか凹みを埋めて下地を滑らかにする。大体30分刻みでスプレーor塗りを行って、1日後に#400のペーパーで整えるが、恐らく平面が作り切れないので再度スプレーor塗りをして、1日乾かして、#400のペーパーで整える感じ。前工程がいい加減だと、平面を出すのに苦労する。

サンディングシーラーを塗った後

研磨した後

ちなみに、おっさんが使ったのは、塗るタイプのヤツ。とても塗膜が厚くなるのがメリットだと思うが、塗る際は、刷毛だと凹凸ができやすい感じ。

サンディングシーラーを塗った後。凸凹が目立つ。

サンディングシーラーを塗った直後。凸凹が目立つ。

平面を出すのに苦労した。布を丸めて塗るとかなりコントロールしやすく、凹凸も刷毛よりベター。恐らくスプレーよりも経済的じゃないかな。

4.塗装
必要なモノ:(ニトロセルロース入り)ラッカースプレーx2、サンドペーパー#400

大体30分刻みでスプレーを行う。スプレーする際は、同じ部分は2回が限度。それ以上は垂れます。垂れるとサンドペーパーで削らないといけないが、周囲の正常な部分を削り過ぎることもあるので、できるだけ避けたい。

あと、20~30cmの距離は必要。近づきすぎると、シュワッと気泡が発生する。気泡が発生すると見た目も汚いし、下の塗装を巻き込んで、溶かしてしまうこともある。

吹き方については、並行移動させるように吹いていくのがいいと言われており、確かにムラはでないが、もったいない気もする。あと、おっさんの場合、エッジがいつも薄くなりがちになる。サンプルがWarlock One故にかなり特殊形状ではあるんだが、ペーパーをかけると下地が露出することが結構ある。エッジのキレイな処理は今後の課題です。

木目が完全に見えない程度の厚さにするには、1本だとギリギリ。

アイボリーに塗装後の様子

アイボリーに塗装後の様子

塗装後1日おいて#400で磨く。全体的にマットな艶なし状態になるように磨く必要がある。

マットな艶消し状態になるまで磨く

マットな艶消し状態になるまで磨く

凹凸があったりしてガシガシと磨くと容易に下地が露出する(その絶望感たるや・・・)。なのでスプレーは2本あると気が楽。そもそも、下地作りの段階で凹凸をなくしておくのが良い理由もここにある。

5.クリア塗装
必要なモノ:(ニトロセルロース入り)ラッカースプレー・クリアx4

こちらも大体30分刻みでスプレーを行う。留意点は前工程とほぼ同じ。それなりに厚みを持たせるには3本が必要。研磨した際に、塗装面が露出するかもしれないので、修正用としてプラス1本。

乾かす際の注意点としては、急速乾燥させようとして室温を上げすぎないことが重要。できれば自然乾燥がいい。おっさんは、布団乾燥機を使ったおかげで、塗装面に気泡が発生しました。滅茶苦茶グロテスクで、衝撃的な光景です。修正するのも手間がかかって最悪です(というか写真のギターでは修正出来てない)。

6.クリア研磨
必要なモノ:耐水ペーパー#800、#1500、#2000

経験上1日置いただけだと乾ききらないので、3日程度置いたほうがいい。手で触って、吸い付くような感じだと危険信号。強行すると、触った部分に指紋が残ります。研磨については、前工程と同様にマットになるよう均一に磨く必要がある。艶がある部分が残っていると、コンパウンドで艶を出した時にブツブツが目立ちます。例えて言うならイチゴみたいな感じ。

ペーパーに関しては、#400だと研磨力が強すぎると思う。ガシガシと磨く癖のあるおっさん的には、#800の耐水ペーパーで水研ぎするのが丁度いい。水研ぎならペーパーに目詰まりしづらいし、しっかりとマットにできる。

その後、#1500と#2000で順番に水研ぎしていく。ここできっちりと丁寧にできれば、艶出しも楽になる。

水研ぎ後の様子。マットになっている。

水研ぎ後の様子。マットになっている。

7.艶出し
必要なモノ:コンパウンド、スポンジのバフ

コンパウンドは車用で良いと思う。一番粒子が細かいやつね。

磨く際は、コンパウンドを伸ばすようにして磨いていく。ただ、毛のバフは研磨力が弱いので手で磨くとなかなか艶が出にくい。おっさんはスポンジのバフを使ってガシガシと磨く。

コンパウンドで研磨後

コンパウンドで研磨後

ラッカー系スプレーと自動車用塗装スプレーどちらが良いか

結論から書くと、ラッカー系が良い。しかも、ニトロセルロース入りのもの。仕上がりも綺麗で乾きが早くていい(乾きが早いのはとても重要。ギターの塗装は待ち時間が多いからね。この点で水性塗料は完全に除外すべき)。

ただ、シマホとかビバホームとかには売っていないのが残念なところ。ラッカースプレーは売っているが、ニトロセルロース入りのものがない。恐らく毒性と臭いが強いからだと思われる。おっさんはAmazonでまとめて買います。ガスマスクも一緒に買いましょう。

自動車用の塗装スプレーも悪いわけではない。上記のホームセンターで簡単に買えるし、ニトロセルロースが入っているので、乾きは早い。

車用スプレー塗料

車用スプレー塗料

車用のプラサフをスプレーした後

車用のプラサフをスプレーした後

車用のスプレー(ブラック)を吹いた後

車用のスプレー(ブラック)を吹いた後

ただ、クリアの選択肢が2液型ウレタン塗料になっちゃうんだよね。1本で済むと思うが、1本2,000円以上はする。クリア用の塗料としてはラッカー3~4本と同じ位の値段になると思う。

更に、2液型ウレタン塗料は、スプレーしたときにべっとり付く感じなんだよね。ラッカースプレーみたいな霧の細かさがなかった。その分塗装は分厚いけどね。ちゃんと温めなかったからかな・・。艶出しの工程についても、ラッカーと違って目に見えて光沢が出なかったんだよね。多分おっさんのやり方が悪いんだろうと思うが、ちょっと印象が良くない。

コンパウンドで磨いた後、艶が出ているけど、実はあんまり綺麗ではない

コンパウンドで磨いた後、艶が出ているけど、実はあんまり綺麗ではない

もし自動車用を使うならラッカー系と混ぜて使った時の影響が怖いので、使うなら終始一貫して自動車用の塗装スプレーを使うのがいい。そうするとHolts一択になっちゃうんだけどね・・・。

まとめ

偉そうなことは言えないが、塗装に必要なものは、根気と忍耐力だと思う。金の余裕、モノの余裕、時間の余裕、全てが揃っていないと理想的な結果にならない。特に乾くのを待つのが大変なんだよね。

あと、工程ごとに完璧を目指した方がいい。後工程で問題を持ち越すと修正はほぼできないと思った方がいい(できても大変。また磨いたり乾かしたりすることになるんだから)。

塗装は大変ですな。

正直割に合わないというか、完璧にするのは難しい。自分でそこそこに仕上げることができたとしても普通にPhotogenicとかのほうが綺麗ですよ。海外工場で出稼ぎのおばちゃんが塗装したほうが綺麗に出来るんですよ。ボディに加工したり、イラストを転写した上での塗装なら良いのだが、塗装だけをやり直すというのは所謂コスパが悪いと思うんだよね。

おまけ

ラッカー系の塗装はゴムに弱くて、焼けたりするらしいので、ギターハンガーをいじっておくとよい。おっさんは、ゴムの部分をカッターを使って完全に取り外して、専用のブラを付けました。

ギターハンガーには気を付ける

ブラw

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