セミアコをHoltsの塗料でリフィニッシュするまとめ

今回は最近手に入れたセミアコIbanezのAM73をHoltsの塗料を使ってリフィニッシュしたので、そのまとめです。

これが結果です。2トーンサンバーストでグロスフィニッシュにしてみました。微妙に失敗しているところもあるんですが、まあ許容範囲でしょうか。

リフィニッシュの内容

今回の方向性です。

  1. 現在のサテンフィニッシュ(ウレタン)をある程度残した状態でラッカーを吹き付ける(現塗装のシンナーが抜けていればOK)w
  2. ラッカー塗料は、車用の塗料であるHolts製スプレーを使う。Holtsのスプレーは割とホームセンターで手に入りやすいので、ふとリフィニッシュを思い立った時に、直ぐに手に入るというメリットがありまつ。
  3. 電装系は既存のものを利用する(セミアコはバックパネルがなく、配線を弄ろうとすると大変です)。
割と気軽な方向性を志向したつもりだったのですが、結構難しかった。既存の塗装が残っていると、塗装の食いつきが悪くて悪くて・・・

ギターのリフィニッシュなのに車用の塗料でいいの?

ブログを色々と拝見すると車用は乾くのが早い!という理由で車用の塗料を使っている人もいますが、まあ結論的には全然OKだと思われます。

車用塗料といえどもギターの塗装でよく使われるニトロセルロースラッカー(アクリル)なんですな。多少車用にアレンジしてあるかもしれないけど。

そもそも、ニトロセルロース入りのラッカースプレーはホームセンターでは車用以外手に入りにくい。アサヒペンもニッペもほとんど見かけないですね(ホームセンターマニアのワタクシより)。

理由は分かりませんが、需要がないんでしょうな。大工さんに聞くと、臭いの関係もあり、今は住宅関連で使うのはほとんど水性塗料らしいので、家で使う以外他に何がある?って感じなので。

ちなみに、ニトロセルロースラッカーが欲しい場合、和真ペイントのボトルなら割と簡単に手に入ります。ただ、色の種類がない。

下準備

チューンオートマチックのアンカーを抜く

確か、過去記事で腕力でアンカーを引き抜く方法wを書いたと思うのだが、おっさんはもう少し賢くなりました。

なお、アンカーとは、ボディに埋め込むネジのメスとなっている部品で、スタッドとは、ネジのオスを指しています。

このように、下にゴムマットを引き、スタッドとアンカーの間にワッシャーとペンチ的なものを差し込むんですな。この状態で、マイナスドライバーを使って、ねじを締めていくと、ねじが締まろうとする力で、下のアンカーを引っ張り上げるんですな。

力任せに引き抜こうとするより、精神的に楽です。→これが重要

マスキング

バインディングのマスキング

こうやって、シコシコとバインディングをマスキングしていきます。

カッターを使って、はみ出た部分を切り取っていきます。

テープがボディ側にはみ出ていると後で仕上がりに影響します。若干、バインディングに塗料が乗っちゃうかな位の方が後で修正がききます。

ピックアップのマスキング

今回は、ピックアップを取り除かないので、ピックアップもマスキングします。勿論、ネックの指板もマスキングします。

ノブを取り外していきます。

そして、ポットにタコ糸を結びつけます。引っ張り上げることができるようにしておかないと、後でボディ内の異次元空間に迷い込み、地獄を見ることになります。

両面テープを使って糸を絡ませ、ポット用の穴に詰めます。

この両面テープですが、ゴムっぽいのでラッカーの黄変や劣化を気にしなければいけないのですが、一応大丈夫そうでした。

最後に、Fホールからボディの中にウエスを入れて、塗料が中に入らないようにしますです。

サンディング

今回はお気楽に、既存のポリ塗装の上からラッカー塗装をするという暴挙wに出るわけですが、とはいいつつしっかりサンディングをして表面を荒らしておかないと塗料の食いつきが悪くなりまつ。

#400まで磨けば十分です。

しっかりサンディングしないと、あとで後悔することになるので、要注意です。

塗装工程

今回の塗装では、吊るして塗装するやり方はしません。

寝かせた状態で、片面に吹き付け、乾いたところを見計らって、裏返してもう一方の面に吹き付ける流れでやります。

正直なところ、吊るせるならそれがベストだと思います。ただ、今回はセットネックであり、手狭な賃貸マンションだと吊るしながらの塗装は物理的に不可能です。風呂に吊るしたら、乾燥の間は入れなくなるし、いい歳したおっさんがこの時期に風呂に入らなかったら、どういう事態になるか・・・秋葉原に行けば割と分かるんじゃないでしょうかww

ですから、寝かせて塗装するしかないというのが実情なんですが、メリットもあります。垂れる危険性が少ないのでかなり分厚く吹き付けられることです。逆にデメリットとしては、片面ずつ作業をするため、時間がかかることです。また、バインディングがあるギターの方がいいです。普通のストラトとかだと境目の問題があるので面倒かもしれないです。あと、基本的に既存の塗装に結合するラッカー塗料の方が向いていそうです。ウレタンの場合は境目が気になるかもしれません。

2トーンサンバースト塗装

今回は2トーンサンバーストにしまつ。キャンディカラーを使えば3トーンサンバーストもできるのかもしれないのだが、それは今後の課題ですな。

黒のスプレーで表面と側面に30分間隔で2回吹き付ける、ギターを裏返して側面も含めて裏面に30分間隔で2回吹き付ける。

ちなみに、アーチトップの場合、上に吹き付けいると思っても、下の隙間から裏面に塗料が侵入します。マスキングするなり、布で防波堤を作るなりする必要があります。

その後、#400でサンディングします。境目がきれいにぼかすように確認しながら丁寧にサンディングしていきます。

クリアの吹き付け

クリア用のスプレーは概ね3本は必要です。できれば4本持っておくと安心ですが。3本でかなり厚みが出せます。

マスキングを剥がさず、クリアを表面と側面に30分間隔で2回吹き付ける、ギターを裏返して側面も含めて裏面に30分間隔で2回吹き付ける。

この日は終了します。

次の日、バインディングを保護していたマスキングテープを剥がす。

クリアを表面と側面に30分間隔で2回吹き付ける、ギターを裏返して側面も含めて裏面に30分間隔で2回吹き付ける。

この日は終了。

#800でサンディングする。マットな状態にして平面を出すことが重要です。スポンジタイプだと平面が出にくいので、ペーパータイプがいいと思います。

その後、クリアを表面と側面に30分間隔で2回吹き付ける、ギターを裏返して側面も含めて裏面に30分間隔で2回吹き付ける。

この日は終了です。

#1000でサンディングする。マットな状態にして平面を出すことが重要です。なお、水研ぎすると、ペーパーの保ちがいいです。

その後、クリアを表面と側面に30分間隔で2回吹き付ける、ギターを裏返して側面も含めて裏面に30分間隔で2回吹き付ける。

この日は終了。そして、3日ほど放置。しっかり乾かすことが重要です。

#1500でひたすら水研ぎし、マットな状態にする。ちなみに、#1500で平面が出にくいようであれば、#1000に戻って、その後#1500をかけるようにする。

バインディングと本体に微妙な段差ができていると線がマットな状態にならずに、線が残るようになるので、段差をなくすよう頑張って研ぐ、研ぐ!

そして、#2000で更にひたすら水研ぎし、曇り気味の鏡レベルにまで研ぐ。これには半日以上かかるイメージ。

そして、コンパウンドで磨きます。

最初は粗目、その後液体タイプなど微粒子系に行くのが良いと思います。

この段階で、粒粒になってしまう部分があったら、躊躇せずに#1500程度で磨くといいです。その後、#3000とかで磨いてもいいし、そうでなくてもコンパウンドで磨けばある程度光沢は出ます。

やや磨きが甘い部分がありますが、艶やかに濡れた感じにできました。なかなか良し!

失敗箇所

結構失敗もしました。

これ、よく見ると、サンディングが甘すぎて傷が残ってしまっています。

これはもう大失敗です。塗装の食いつきが悪く、しかもスプレーを近づけ過ぎたおかげで、思い切り垂らしてしまい、修正しようとしてヤスリ過ぎました。もう、黒のスプレーが底をついてしまったので、あきらめてそのままクリアを吹いてしまいましたw

マスキングテープがボディ側にはみ出るとこうなるww

Holtsの塗料で気を付けたい点

これは、おっさんが近くで吹き付け過ぎたのかもしれないが、霧の粒が大きく、吹き付けた後の表面がザラザラしがちのような気がした。鏡面仕上げにするにはかなりしっかり磨く必要があるような気がする(他社のラッカースプレーでも同じかもしれないが)。手塗りの方が後々は楽な印象。

あと、かなり早く出が悪くなるような気がする。出が悪くなると、突然吹き出したりなんかして飛沫が飛んだりする。

臭いについては、他のラッカースプレー同様、激臭です。防毒マスクは必ず装着しましょう。

おまけ(大失敗ターン)

実は、当初はゴールドトップにする計画だったんですな。

かなり順調に進んでいて、これは素晴らしいぞ!!という予感があったのですが・・大失敗をしでかしたんですな。

塗装が乾ききる前に、ウエスの上に置いたら跡がついてしまった・・・

一部だけ修正しようとしたがおっさんの腕ではいかんともしようがなく、結局、泣く泣く塗装剥がし液で剥がすことに・・・

リフィニッシュ失敗の要因まとめ

流石の全米も泣けない

ちなみに、ゴールドトップにトライしようとする人は、ホルツのキャンディカラーをシルバーの下地→ゴールドという感じで吹き付ければ上記のようにきれいなゴールドができます。

スプレー缶一発で楽してゴールドにしようとすると、深みのあるゴールドになりません。Gibsonなどのゴールドトップも恐らくはシルバー→ゴールドという工程だと思います。
なお、キャンディーカラーってのは、普通の塗料と違ってシースルーです(シルバーは除く)。DIY用のスプレーでシースルーにできるものは少ないと思うので、割と重要な選択肢です。

なお、キャンディカラーはビバホームにも、シマホにも、イエローハットにすら売ってないので、買い回ろうとすると徒労に終わりまつ。※全国的にそうかどうかは分かりませぬ。

徒労に終わりたくない方はAmazonで計画的に買いませう。てか、誰か俺の仇を討ってくれ~(;´Д`)



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