エレキギター塗装の工程と注意点まとめ【オイルフィニッシュ・鏡面仕上げ編】(備忘録)

2カ月くらいかけてオイルフィニッシュで鏡面仕上げする方法を追い込んでみたので、備忘録としてまとめてみます。

早速ですがこれが完成形です。

おっさんはマンション暮らしで、工具も場所も殆どありませんが、根気さいえあればなんとかなりそうだなあ、という感じですね。

オイルフィニッシュ(鏡面仕上げ)の手順

手順はこんな感じです(より良い方法も沢山あると思いますが、一例ということで・・・)。

  1. 木地調整 #120→#240で空研ぎ
  2. 着色 ポアステイン(水性塗料)で着色→#400で空研ぎ、を繰り返す
  3. オイル塗布と目止め ワトコオイルで塗装→24時間放置→#800でオイル研ぎ→24時間放置、を繰り返す
  4. 塗膜を作る 薄めた一液性ポリウレタン(油性ニス)で塗装→24時間放置→#1500で空研ぎし平面出し→24時間放置、を繰り返す
  5. 鏡面仕上げ #3000で空研ぎし、コンパウンドで磨く

目止めと塗膜云々についてはとても重要な部分なので補足をします。

目止めのタイミング

今回は、オイル研ぎで目止めをしているのだが、研磨で色が落ちてしまった。もしかするとシーラーを使うのが吉なのかもしれません。若しくは、木地調整の段階でとの粉で埋めるのが吉かも。

ちなみに目止めとは、”木材の表面にある凹・隙間を埋める”ことです。

ポリウレタン塗装が必要か

なぜオイルフィニッシュなのに油性ニスを使うの?と思うかもしれないのですが、この工程が鏡面仕上げをするには重要なんですな。

そもそも、桐油とか亜麻仁(油亜麻仁油ベースのワトコオイルも含む)の場合、木に浸透することで表面を強化するのであって、塗膜ができる訳ではないのですな。鏡面仕上げにしようとすると、油性ニス≒ポリウレタンを混ぜ込んで塗膜を作るのが効率的なんですな。例えばDanish oilとかTru oilの場合、最初からニス的な成分が混ぜられているからこそ、艶が出やすいの。

ちなみにこの動画では、オイルフィニッシュでツヤツヤに仕上がっていますが、Tru oil+スチールウールで研磨を繰り返してますな。
ちなみに、ホームセンターで売られているオイルフィニッシュ用オイルである和信ペイントの「木彫オイル」なんて、成分はまんまポリウレタンです。桐油(きりゆ)とか亜麻仁油(あまにゆ)みたいな植物油(亜麻仁油ベースのワトコオイルも含む)でなくてもとにかく油なら全部オイルです!( ー`дー´)キリッという話らしい

では、手順を細かく見ていきたいと思いまつ。

1.木地調整

これは、とりあえずアイロンとスクレイパーで塗装を落とした後です。シーラーと塗装ががっつり残っています。残った下地を#60、#120、#240と順番に番手を上げながら、落としていきまつ。

ちなみに、ところどころ白くなっているところは、傷をパテで補修しているところです。

ちなみに、ところどころ白くなっているところは、傷をパテで補修しているところです。

で、これが#240で研磨した後です。なお、ここの磨きが甘いと仕上がりに響いてきますので、#120に逆戻りしながらしつこく磨き続けるのが吉です。

アッシュなのか、センなのか知らんけど、なかなか個性的な木目であります。

しかし、元々がつぶし塗り前提であることから、ナチュラルな塗装だとあまり見栄えが良くないのでありました。

今回は、木目にしつこく色が残ってしまったので、死ぬほど研磨しますた。フェ〇ナンデスのボディはもう嫌・・(;´Д`)

2.着色

この工程は、着色→24時間放置→#400で空研ぎで気に入る色合いに持っていきます。

今回使ったのは、和信ペイントのポアステインです。量的には130mlでかなり余ります。

ブラックとメイプルを混ぜて薄めたものを塗りました。

そこから#400で空研ぎすると木目がクッキリとします。

その後、メイプルカラーにしようと思ったのだが、どうも気に入らない。元の木目が汚いとナチュラルに近い色は綺麗になりませんな・・・ガッカリです。

そこで、濃い色をのせることにし、ワインレッドを塗り重ねてみたり試行錯誤していくうちに丁度良い具合になった。湧き上がる高級感。うむ、素晴らしい・・・。

周囲にブラックを塗って若干サンバースト風味にしておりまつ。

周囲にブラックを塗って若干サンバースト風味にしておりまつ。

3.オイル塗布と目止め

こっからオイルの出番です。今回はワトコオイルを使いまつ。

しかし、ただ塗るのでは鏡面仕上げはムリです。耐水ペーパーを使ったオイル研ぎで「目止め」をすることが重要です。

この目止め、木地の凸凹をならして、平面を出す作業なんですが、サンドペーパーで木を削った際の削りカスとオイルが凹に入ることで徐々に木地がなだらかになっていくのです。

作業としては、オイルを塗る→24時間放置→オイル研ぎ→24時間放置、オイルを塗る・・・を繰り返すという感じです。

こんなイメージで、サンディングブロックを使って、しっかり平面を出していきます。

こんなイメージで、サンディングブロックを使って、しっかり平面を出していきます。

のはずだったんだけど、調子こいて#800でオイル研ぎしまくったらせっかくの色が落ちてしもうたとです。\(^o^)/

せっかく塗った色がほとんど落ちてしまいますた。

せっかく塗った色がほとんど落ちてしまいますた。

いやはや失敗、失敗。

とはいえ・・・この時点でかなり艶が出ます。もしかすると人によってはこれで満足かもしれない。

オイルフィニッシュ(鏡面仕上げ)の手順

今回は、和信ペイントの油性ニス(一液性ポリウレタン)塗装とペイントうすめ液を50:50くらいで混ぜ、殆ど粘り気のないサラサラの状態にして塗ります。サラサラにしないと塗り跡が残るので要注意です。

ちなみに、今回はエボニー色を使ったのですが、それなりに色は乗ります。もしナチュラル風味で若干色を付けたいだけであれば、ポアステインをすっ飛ばしてこの段階だけで着色してもいいかもしれません。

手順としては、油性ニスを塗る→24時間放置→油性ニスを塗る→24時間放置→#1500で空研ぎ、を好きなだけ繰り返します。

空研ぎの際はスチールウールを使うパターンもありまつが、サンディングブロックを使うほうが綺麗な鏡面仕上げになるような気がしまつ。

ポリウレタンというと激厚の塗膜をイメージする人が多いと思うのですが、ここまで薄めれば塗膜はあまり厚くなりません。おっさんは計7回位重ね塗りをしていますが、後で#1500でしつこく磨いたら下地が露出しますた。そんな程度の厚さです。

塗る際は、キムタオルを使います。けば立ちが少なく、繊維が落ちないのでこれはおっさんの必須アイテムです。

刷毛に自信があれば刷毛でもいいと思いますが、ぼろきれだけは絶対やめた方がいい。繊維カスが残って最悪です。体験談でした・・・(´・ω・`)

また、場所については、寝室とか居間はやめた方がいい。臭いの問題もあるが、とにかくホコリが付着します。これは凄いストレスです。アパートとかマンションなら廊下か洗面所が良いと思いまつ。

そして塗る際はこんな感じでギタースタンドを活用。

しかし、これだと塗料が垂れて跡が残りやすいのが問題です。やはり平行に寝かせてやるのが一番なんでしょうな。次回は冶具を作るしかあるまいか。

最後に、1週間くらい乾かすとこんな感じになります。最後の仕上げまでにはたっぷりと時間を置いた方がいいです。塗料が完全に硬化しないまま仕上げにとりかかり、だいなしにしてしまった経験が何度もありまつ。

この時点で十分光沢がでています。でも逆にちょっとギラギラし過ぎるのが難点かもしれない。また、やはり研磨をしないと塗装のムラがのこってしまう。

なんとなーくムラが残っているんだよなあ。

なんとなーくムラが残っているんだよなあ。

何となくムラがあるのがわかりますか?

何となくムラがあるのがわかりますか?

5.仕上げ

最後は、#1500→#3000で空研ぎ。水研ぎでもいいと思います。

ちなみに#1500でもやり過ぎるとこうなります。

右側に塗装が剥げた部分ができてしまいますた。

右側に塗装が剥げた部分ができてしまいますた。

んで、最後に#3000。もう充分平面は出たとおもうので、パッドを使うおっさんです。

正直、パッドのほうが楽は楽ですな。

正直、パッドのほうが楽は楽ですな。

そして、最後にコンパウンドで磨きます。

その後、こんな感じになります。

うーん、やっぱり木目が微妙だよなあ。次は、ちゃんと着色できるようにしよう・・・サンバーストのオイルフィニッシュもやってみたいなあ。

最後に

いままでの経験上、設備(スプレーガン等)なし、場所なし、金なしwという状態だと、ギターボディの塗装はムリじゃないかと若干諦め気味だったのですが、今回のオイルフィニッシュのやり方なら意外とできそうじゃね?と思えたおっさんです。

その代わり時間と根気が絶対的に必要なのさ。オイルフィニッシュは職人芸に近いイメージがあります。

あと、やっぱり木目は重要だよね~。せっかく頑張っても今回は元が微妙なもので・・・。やはり、メイプル、マホ、アッシュあたりの木目が綺麗なボディを用意したいところです。アルダー、バスウッドあたりはオイルフィニッシュにはちと向かない。

ちなみに、今回割と参考になったのが、家具とかのDIY系のブログとか、海外のギター製作者(ル―サーっての?)が解説している動画です。日本のギターやってみた系動画はウムム・・・(;´Д`)

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