今日、CryptopsyのSire of Sinを聴いた時に、そのあまりの基地外っぷりに(誉め言葉)で草生えたおっさんです。メタルは最高だぜ。
ということで今回はメタラーの端くれが脳科学者である中野信子さんの「メタル脳 天才は残酷な音楽を好む」を読んでみた感想です。
ざっくり概要を書くと、
脳科学者が難しい言葉を用いてメタル愛を謳う本
うーん、香ばしいなあ(・∀・)大変よろしい。
中身は、こんな感じです。
「リヴァプールの残虐王」と呼ばれるイギリスのエクストリームメタルバンドであるカーカスのアルバム『ハートワーク』に収録されている「デス・サーティフィケイト」という曲の緻密さは、コンピュータプログラミングにおける緻密さとかなり似ていると言います。
中野 信子. メタル脳 天才は残酷な音楽を好む (単行本) (Kindle の位置No.327-330). 株式会社KADOKAWA. Kindle 版.
一体君は何を語っているのかね?最高ではないか。
更に簡単に書くと、「メタルってイメージの悪い音楽だけど、むしろ良い部分が沢山あるんだよ!バーロー」って話です。
なお、メインタイトルの「メタル脳」はいいんだけど、サブタイトルの「天才は残酷な音楽を好む」に関しては、しっかりとした調査に基づく主張は無いのではないか。編集者が適当に付けたんかね。いかんよタイトル詐欺は。
それ以外に関しては、具体的なメタルバンドの名前がバリバリで本当にメタルが好きなんだあというのが感じられてなかなか面白い。筆者の少女時代のメタルに対する関わり方などは、共感する人も多いのではないか。今でこそ、音楽はストリーミングで聞き放題だが、おっさんの学生時代は小遣いを溜めた金で厳選したCDを買うしかなかった。思ったような音楽じゃなかったという大失敗も数知れず(某BURRNに騙されてなぜかCathedral買ってしまった。あれはやるせなかった・・)。そんなどうでもいいことを思い出したよ。本当にどうでもいい。
ただ、メタラーは内向的・非社会的という指摘は面白く、概ね当てはまりそうな気もしないでもないが、当てはまらないケースも思い浮かべることができるし、データが示されていないので説得力に欠けるかな。この本は、メタラーとしての自分を振り返って「確かにそうだなあ」思える人とデータで客観的に主張を捉えたい人の評価が割れるだろうね。それがAmazonレビューの点数をバラつかせているのだと思う。
それと、今BABYMETALが随分人気があると思うけど、果たして「メタルってイメージが悪い」という筆者の認識は現在でも正しいのかなあ?とそもそもの部分でも気になるけど、どうなんだろうね。この入り口の部分は調査で固めておいて欲しかったね。
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