ということで、Gibson Brands Inc.(以下、Gibson)がChapter11(連邦破産法第11章)を申請することになったとのことです。大変お疲れ様です。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-05-01/gibson-files-for-bankruptcy-with-deal-to-renew-guitar-business
思えば、昨晩の夢の中で、所有しているEpiphoneレスポールが何かわめいておりましたが、韓国語故に理解できませんでした。何か虫の知らせがあったのかもしれません。
このChapter11、日本の法律だと倒産法である民事再生法に当たるものになります。したがって、日本的に言うと倒産ということになります。
Chapter11でどうなる?
そもそも何でChapter11を申請するかというと、”今後も仕事を続けたいけど借金が多すぎるので何とかしたい!”ということがあるからです。
これを当事者間の話し合いでなんとかすることが望ましいのですが、Gibsonにお金を貸している人が沢山いると、返す返さないで不公平になることもありますので、裁判所の監督の元で平等に、借金をチャラにしてくれとか、返済の時期を延ばしてくれという合意を取り付けて会社を再建していこうという話です。
というか、お金を貸している人(債権者)は既に、Silver Point Capital、Melody Capital PartnersとかKKRが背後にいるファンドとかになっているみたいなので、簡単に言ったら”ハゲタカに乗っ取られますた”という話です。1度倒産させることで、負債という重りを外したピカピカの会社が手に入る訳で、ハゲタカ連中は今頃シャンパン飲んでパーティー三昧でしょう。
これによりHenry Juszkiewiczさんは会社のオーナーではなくなります。経営者として会社に残るか否かはまだ分からないようです。
ギターとかオーディオ機器はどうなる?
Gibsonからの一次情報が見れなかったのですが、
https://www.prnewswire.com/news-releases/gibson-brands-reaches-restructuring-support-agreement-to-reorganize-around-core-businesses-300639935.html
によると、ギターとかオーディオ機器の企画・製造・販売は続けるようです。
ギター好事家として気になるのはギター部門です。
GibsonとEpiphoneは確実に生き残りそうですが、Kramer、Maestro、Steinbergerなどについては現時点でよく分かりませんでした。
どうやら現時点で想定されている出口戦略は、事業売却のようなので、オーディオ部門などは売却され、ギター部門が残っていくのではないかという期待があります。
まあ、ハゲタカ連中からすれば、リターンが得られればOKというお仕事なので、事業を売却しまくって解体という不安もないではありません。
どちらにせよ、一消費者としては、ブランドが生き残ればまあいいわけで、なんとかうまくやってほしいものですなあと思っております。
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