かれこれ25年もDream Theater(以下、DT)を聴き続けてきた。
高校時代にDTよって
プログレDTを喪失( ー`дー´)キリッ
って訳分からんので止めるが、2/22に最新アルバム「Distance Over Time」が出たので、本来ディスクレビューをするサイトでもないのだが、丁度電車の中に変な人がひょっこりと湧いて出る季節であるからして、むしろ普段はもっこりなおじさんである私もひょっこりとレビューめいたことをしようと思った次第です。
何しろ、「Image And Words」からDTを25年間聴き続けてきた訳で、ワシも年を取るはずじゃわい。ゴホゴホ(ヽ´ω`)
俺は好きなんだけどなあ
今作を聴くと、DTは商業的であるのと同時に芸術的であるという一見相反する要素が同居しているが故の魅力があるんだなと改めて思いますた。
俺は好き
だし、ネットでは結構好評みたいなのですが、反面で厳しい意見もあるみたいですな。
そこで、おっさんなりに良い点、微妙な点を挙げてみます。
良い点
- 相変わらずの超絶演奏技術とバトルが最高である。そして、かなり攻撃的。変態ギターがさく裂しています。
- プロダクション&ミックスが良い。音が分離しており、ラウド&クリアです。マイク・ポートノイ(以下、MP)脱退後、発言力がそのままギターの音量に影響したのか、ギターばかり馬鹿でかい音になっちまったが、今作では全体的にうまくミックスされているような気がする。ベースの音も良く聞こえます。
- 新しいリズムやアレンジが結構加えられている。前任Drが凄すぎた故に一部では比較して叩かれるマイク・マンジーニ(以下、MM)ですが、なかなかドラム変態として頑張っております。
- このバンドとしては曲が短く、聴きやすい。
- 超優秀なヴォーカリストなのに、某B誌でやたらディスられた可哀そうなジェイムス・ラブリエ(以下、JL)であるが、「Out Of Reach」の情感は半端ではない。
微妙な点
- 過去のモチーフ、メロディ、展開がそこかしこで顔を出すので、マンネリ感が出てしまっている。「Untethered Angle」と「Paralyzed」でそう感じた人は多いのではないだろうか。
- 前作、前々作とボーカル中心の作品を作って来ただけに、たまには変態楽器陣で好き勝手やろうぜ的な感じなのか、リフ中心の作風に聴こえる。ボーカルがちょこんと乗っている感じ。勢い重視と言えるかもしれない。
- しかもやたらヘヴィーなんだぜ。YGに載っていたJohn Petrucci(以下、JP)のインタビューによると、7弦ギターを沢山使ったし、6弦ギターのチューニングも下げたとのこと。個人的には、JLのような女性的な高音ヴォイスの場合、加齢により音域が狭くなるにせよ、ダウンチューニングはあまり合わないような。「Image And Words」は全曲Eだったような気がする。最近だと「Dream Theater」のポップな「The Looking Glass」はE。逆に「Train Of Thought」は言うまでもない。勿論チューニングは下がってもアレンジ次第でなんとでもなる話なんだけど、今作ではそのアレンジがあまり詰められていないような気がするんだよなあ。
と、こんな感じなのだが、実際、作曲期間はやはりかなり短く、勢い重視であった様子です。ようつべでも見れるインタビューによると、作曲期間は18日。これは「Train of Thought」と同じ位らしい(4カ月間籠ったというのはレコーディングも含めての話です)。
やっぱりそうかあ・・・(;´Д`)
でも好きよ(・´з`・)
キャッチコピーの功罪
実は、2/24時点でアメリカAmazonと日本Amazonの点数を比べると、アメリカの方が若干良い。
これは、聴き手の嗜好が違うことも勿論あるんだろうが、日本の場合、キャッチコピーで「原点回帰による最強のドリーム・シアター帰還! 」と煽ったのが影響しているような気がする。
なぜなら、DTが原点回帰と言われて思い浮かぶのは「Image And Words」だからだ。
恐らく担当者は売れそうだと思ってキャッチコピー付けたんだろうが、これでは聴き手のハードル(期待)を無用に上げてしまうことになりかねない。簡単に言うとキャッチコピー詐欺と受け取られかねないということ。結果、今作を聴いた人は、「ちぇっ、おもったのと違うや」と評価を厳しくしてしまったのではないか。
これが結局日本Amazonの評価に若干影響していると思う。まあ、Amazonではアメリカでも日本でも、Hard Rock & Metalカテゴリで、ベストセラー(2/25時点)だからいいのかもしれんが。
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